新・ことば事情
4055「祓魔師の読み方」
息子が見ていた「第3回ONEPIECE王決定戦」というテレビ東京(大阪)の番組を、ちらちら眺めていたら、あるマンガを紹介していました。それは、
「青の祓魔師」
というものでした。このタイトルを見て、
「祓魔師」
というのは一体何と読むのか?と疑問に思いましたが、その疑問はすぐに解決しました。漢字の上に、
「エクソシスト」
と、カタカナでルビが振ってあったからです。つまり題名の読み方は、
「あおのエクソシスト」
読めました。意味は、「青」の「魔を祓う人」。それも分かります。でも漢字で書かれた、
「祓魔師」
の読み方はわかりません。
「ばつまし」「はらいまし」
ぐらいしか読み方が分からないのですが・・・。カタカナ(英語)の読み方しかないのですかね、これ。不思議な表記です。
そして、そのマンガの紹介の仕方を見て「あっ!」と思いました。画面に出てくるマンガは、「アニメ」ではないのです。紙のマンガを映しているだけなのです。つまり画面の中に「セリフの文字」が見える。それを「吹き替え」て、音声でも聞かせているものの、「アニメ」のように画面に「セリフの字がない」・・・状態ではないのです。これはどこかで見たな、と思ったら、
「ケータイで読むマンガと同じ」
なのです。つまり、
「電子書籍」
です。電子書籍のマンガをテレビ画面で写している、という、なんとも倒錯した感じの画面になっていたのでした。これも「祓魔師」のせいなのでしょうか??
今後、こういったものが増えてくるかもしれませんね。
(2010、7、12)
(追記)
なんか、この「ワンピース」というアニメの声優が、なんか"大変なこと"でつかまったという記事を見て、びっくりしました。「ワンピース」なんて、話の内容も何も知らないのに、こうやって書いたら「コト」が起こってしまって・・・ビックリです。
なお、ネット検索したら「祓魔師」は、
「ふつまし」
と読むそうです。「ふつ」かあ。『漢字源』を引くと、たしかに「祓」の字音は、
「フツ(漢)」「ホチ(呉)」
で、訓読み(意読)は、
「はらう」「はらえ」「はらい」
でした。「払(フツ)」と同じ系統なんだそうです。「ふつまし」でも、辞書には載ってないけどね。