新・読書日記 2010_134
『ルリボシカミキリの青』(福岡伸一、文藝春秋:2010、4、25)
本業は生物学の先生なのに、文章がめちゃめちゃうまく、おもしろく、僕達にとって新鮮で目新しい事実を教えてくれる「福岡ハカセ」。文章がオシャレだ。でも、この自称「福岡ハカセ」というのはキライだ。やめてほしい。「僕」とか「私」にしてくれたら、ずっと好感度が増すと思うのだが・・・。通じるところがあるのは、若き日の「藤原正彦先生」かな。
『週刊文春』での連載は、イラストがあまり好きではないことなどもあいまって、あまり読んでいない、週刊誌の連載で1ページを読むよりも、こうやってまとまって読む方が、価値が上がるように感じるのだ。なんでだろ?『文春』では小林信彦のエッセイ(見開き2ページ)は読むのに。1ページということで凝縮しすぎているからだろうか?あまり読む気がしないのは。
この単行本、デザインも良い!表紙の上に描かれた「ルリボシカミキリ」。そしてバックの縦じま。かっこいい。
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