新・読書日記 2010_127
『ブレインズメス1990』(海堂尊、講談社:2010、7、15)
散髪の帰りに淀屋橋の本屋に寄って見つけて買った8冊のうちの一冊。339ページを、買ったその日のうちに読み切った!おもしろかった!ここの登場人物たちが、後のほかの海堂作品にもつながっている意味では「スピン・アウト」であり、『スターウォーズ』の「エピソードなんちゃら」のようでもあり、これまでの作品を読み返したい衝動に駆られる。そのタイミングで過去の作品の文庫版が出るとか、「やっぱり、上手にお商売してるなあ」と。
気になった表現。
*「藤原婦長」(119ページ)<1990年は当然、「婦長」でしたね、「師長」ではなく。>
*「よろしくな、ジュノ。君だけが頼りさ。私は日本では、ひとりぼっちのみなしごだから」(119ページ)<「みなしご」という表現。>
*「手渡された本のタイトルは『モナコを歩き倒す』」(51ページ)<「歩きまくる」ではなく「歩き倒す」。関西風。>
*「ウケを狙った唐突な比喩は、会場からは完全にスルーされた。」(277ページ)<海堂さんは「スルー」という表現が好き。>
*「後の東城大の歴史を紐解けば」(338ページ)<おお「紐解けば」!「繙く」ではないのか?しかも「歴所」ではなく「歴史を」紐解く。やっぱりもう一般的な表現だよなあ。
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コメント
「スルーしたい」
便秘薬のコマーシャルだ。この「スルー」という言葉、英語の辞書で書かれている以上に色々な意味で使われているように思う。便利な言葉の一つだろう。
「出すって大切!!!!」
女性が叫んでいるが、音程はおかしくない。
叫んでいる声の音程がおかしいのは金麦の檀れいだ。頭のてっぺんから声が「スルー」している。叫び声はおかしいが、個人的に好きなのは、もちろん、檀れいさんである。
投稿者: yoshi-q 日時:2010年07月21日(水) at 13:24