新・読書日記 2010_117
『世界一幸福な国デンマークの暮し方』(千葉忠夫、PHP新書:2009、9、1第1刷・2009、10、2第2刷)
去年買って、「積んどく」になっていたが、南アフリカワールドカップの第3戦で日本が対戦するのが「デンマーク」ということで、これも「今しか、読むチャンスはない!」と読みました。
それぞれの章の頭に、デンマークが誇る童話作家アンデルセンの有名な童話「マッチ売りの少女」「はだかの王様」「みにくいアヒルの子」「赤い靴」「ナイチンゲール(夜鳴きうぐいす)」「人魚姫」を配し、それをきっかけとして、デンマークという国の歴史と現状をひもといていくという形は、なかなか分かりやすくてよかった。
「コペンハーゲン」ってデンマーク語で「商人の港」という意味なんだそうです。また選挙の投票率は90%以上。そして保守連合政権が、これまでの「社会省」を「福祉省」に改称し、さらに社会福祉を国家として国民の生活を保障することをアピールしたものの、2009年にまた「社会省」に戻したそうです。というのも、「福祉」という言葉はデンマークでは「死語」に等しいからだそうです。「福祉」が当たり前で、特別のことでなければ、そういった特別な名称はなくても良いということなんでしょうね。
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