新・ことば事情
4024「生解説」
6月21日の日本テレビ『スッキリ!!』を見ていたら、南アフリカワールドカップの日本代表、決勝トーナメント(ベスト16)をかけて戦うデンマーク戦に向けての解説を、元・日本代表の武田修宏さんが行うとのことで、そのPRをコマーシャル前にしていました。そのコメントが、
「元・日本代表、武田修宏さんが、スタジオで生解説!」
というものでした。出た!今度は、
「生解説」
です!「生」、すごい勢いです。何にでもくっついちゃいます!
しかし、「解説」という言葉に「生」が付くと、
「生煮え」「生兵法」「生半可」「生焼け」
のように、
「中途半端」
という意味になりはしないか?つまり「生解説」は、
「中途半端な解説」
の意味になりはしないでしょうか?ちなみに、スタジオでのデンマーク戦のスコア予想(希望)は、パネリスト・出演者みんなが、
「日本の勝ち」
を予想したのに対して、専門家である武田さんだけは、
「1対1の引き分け」
を予想して、顰蹙(ひんしゅく)を買っているように見られました。(司会の加藤さんたちに「なんでえ!?」突っ込まれていました。)これは、ひとり、冷静だということかもしれませんが・・・。