新・ことば事情
4018「『三栗』を『めぐり』と読む理由」
私の住む大阪の枚方市に、
「三栗」
という地名があります。よく車で通る道路の地名看板に書かれているのですが、その下のローマ字表記は、
「MEGURI」
つまり、これは「みぐり」ではなく、
「めぐり」
と読む地名なのです。枚方に住んでもう30年以上になりますが、
「なんで『みぐり』ではなく『めぐり』なんだろう?」
という疑問をずーっと持ってはいたものの、答えが出ずにいました。
ところが先日、遂にその答えがひらめきました!これは、
「み→め」
という音韻変化なんですね!つまり、母音に関して言うと、
「い→え」
です。有名な、
「きつね→けつね」
というのと同じ変化なのです!ということは、これは、
「大阪弁的な読み方が定着した地名」
と考えればいいわけです。なーんだ。そうだったのか。ま、簡単に言うと、
「訛っている」
のですが。文字に定着するということは相当この「み→め」という変化の定着の度合いは強いのでしょうね。じゃあ、「みちうら」は「めちうら」?もしくは「めてうら」?そう呼ばれたことはないけれど・・・。
コメント
こんにちは。
枚方市民ですが、確かに「めぐり」って特殊な読み方ですよね。おもしろかったので勝手ながらリンクさせていただきました!明治以前の三栗周辺の地名なども記載してますのでよろしければご覧下さい。
投稿者: カズマ 日時:2010年06月19日(土) at 15:09