新・ことば事情
4014「コンピアルバム」
6月9日の日本テレビ「スッキリ!」で、関根麻里さんが担当している「週刊マリウッド」のコーナーの画面の上に出ていたスーパーに、
「コンピアルバム」
と書かれていました。なんじゃ、それ?聞いていたらどうやら、
「コンピレーションアルバム」
というものを略して「コンピアルバム」と言うようです。しかし、正式名称を聞いても、意味が分かりません。番組を見ていると、「テイラー・スウィフト」というグラミー賞で4冠取ったアーティストが、そのアルバムに参加しているようです。また、
「ビューティフル・ウーマン」
というタイトルのアルバムだそうです。
会社で、若いスタッフに
「『コンピレーションアルバム』ってなんのこと?」
と聞いてみたら、
「いろんなアーティストが、1つのテーマに沿った曲、たとえば『愛』とか『花』とか、『R30(30歳前後)の人が青春時代を過ごした曲』とか、そういう1つの同じテーマで別の曲を歌った曲を集めたアルバムではないですか?」
との答え。ああ、そういうの、見たことあるな、そう言えば。
ここで、英和辞典を引きました。「コンピレーション」。
「compilation」=(本などの)編集、編纂:資料の収集:編集(収集)物
あ、なるほど。「集めたもの」か。それで、
「何らかの方針に基づいて集めたもの」
ということになるんですね。そして、その意味も分からないうちに、
「コンピ」
に省略されていると。「コンビ」とか「コンビニ」はわかるんだけどな。
Google検索(6月14日)では、
「コンピレーションアルバム」=250万件
「コンピアルバム」=164万件
でした。もう、「知ってる人はみんな知ってる言葉」なんでしょうか?
「平成ことば事情3962」で書いた、
「コンピテンシー」
は、「能力・力量」という意味だったから関係ないですが、最近「コン」の付く外来語が、ずいぶん闊歩(かっぽ)してませんか?