新・読書日記 2010_105
『ワールドカップは誰のものか~FIFA の戦略と攻略』(後藤健生、文春新書:2010、5、20)
序章・終章を含めると8つの章からなる本書、前半の第一部はワールドカップと政治の歴史を、そして後半の第二部南アフリカ開催の意義は文字どおり、今回の南アフリカワールドカップについて詳細に書かれている。
後藤さんはサッカーの歴史家、語りべともいう方で、サッカーの歴史を語らせたら右に出る人はいないのではないか。資料に基づいて話を進める姿は、学者である。ただその分、読み物として読むには、少し堅苦しさもあるかも。昔の新書的な教養溢れる内容である。
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