新・読書日記 2010_111
『ことばのことばっかし~「先生」と「教師」はどう違うのか?』(金田一秀穂、マガジンハウス:2010、2、25)
書評で見て買ってしまいました。金田一秀穂先生の本、あまり内容は好きではないことが多いのですが。これは、今はなき雑誌「ダ・カーポ」に連載していた言葉のエッセイを集めたものということで、つい懐かしくて買ってしまいました。
映画「ジョーズ」の舞台となったアメリカのチルマークという漁村は、5分の1が聾者で「手話」が共通語になっているという話や、チョムスキーの授業をMITで受けたが、その際に手話通訳者が付いていて、チョムスキーの高等な話を即時に手話通訳してしまうことに驚いた話など、意外にも面白かった!
「イピピとオポポは夫婦です」
という文がある場合、「どちらが夫で、どちらが妻か?」と聞かれたら、
「イピピが女で、オポポが男」
と答えるのではないかというのも納得。また「ツン・チン・ドン・トン・テン」を、高いと思われる純に並べると、普通の日本人は、
「チン・ツン・テン・トン・ドン」
と並べるという話も納得。私は、間違いなく普通の日本人!
「左右自在の言葉」で出てきた、「NI」というサイン看板、私も見つけましたよ!お店の駐車場の入り口にある、逆から読むと「IN」になるサインボード!(「平成ことば事情3404「NI」参照)
いやあ、なかなか勉強にになった。
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