新・ことば事情
4003「保活」
以前「妊活」(平成ことば事情3926)という新しい言葉を教えてくれた『ミヤネ屋』の森若アナウンサーが、「義理の姉から仕入れた情報です!」とさっき教えてくれた言葉は、
「保活」
です。「ホカツ」と読むそうです。お察しのとおり、
「保育所探しの活動」
なんだそうです。
「ちょっと前の『AERA』にも載っていたみたいです」
とのこと。調べてみると、2010年3月8日号(あの浅田真央ちゃんのフィギュアの写真が印象的だった表紙の号)でした。「『保活』に『勝った人』『負けた人』」という特集です。
もう、最近は「就職活動→就活」以来、何でもかんでも「活」を付けて「婚活」とか「妊活」とか、流行ってますなあ。
Google検索(5月26日)では、
「保活」=6万0900件
もありました!最近では2010年4月30日に朝日新聞で、
「保活の時代――待機だけでも契約金」
という記事を福井悠介記者が書いています。
ホントになかなか保育所、入れないんです。少子化をなくそうとして、子どもを産んでも、子どもを預けられないんじゃ、(一緒に住む親がいないような都会などでは)働くお母さんが増えるわけもなく、「じゃあ、子どもはやっぱり持てない」となってしまう。
私も、子どもを保育所に入れるときには、市役所の保育課と闘いました。保育所の申し込みの締め切りが11月末なんですが、うちの子の誕生予定は年が明けた1月。しょうがないので、「誕生予定日」を書いて、名前も「仮」で書いて申込書を持っていったら、
「生まれてから来てください」
と言われたので、
「でも、締め切りは11月でしょ、誕生予定は1月なんですよ。生まれてから持ってきても受け付けてくれるんですか?」
「締め切りは11月ですから、受け付けられません」
「じゃあ、受け取ってくださいよ」
「それはできません」
「あのね、じゃあ4月から11月に生まれた子には申し込みの権利があって、12月から3月に生まれる子は申し込みの権利がない、ということですよね。これは日本国憲法が保障している『法の下の平等』に反するのではないですか?保育課長も市長も、憲法違反の運用をしている事実を認知した上、放置してるんですか?」
「いままで、そういうことを言われたことがないので・・・」
「みんなおかしいと思っても文句を言うと面倒くさいので、言わないだけどおかしいと思っているんですよ。そういうところにまで気を配って配慮するというのが市民サービスではないのですか?市の職員はそういう意識の教育はされてないのですね?それは、していない上司の責任ですね。すぐに責任者を呼んでください!」
以下略。
その上司の課長は20分で支所から戻ってきました。やればできるじゃん。
でも結局、やる気がないんです。
「言われたら、言われた時だけやるが、言われないとやらない」
どうも市役所にはそういう気質があるんではないか?と感じざるを得ない対応でした。(すべての市役所がそうだとは言いません。よそは知りませんから。)
話し合いで、課長からは、
「おっしゃるように、確かに12月から3月生まれのお子さんへの配慮が足りなかったと思います。その人たちへの保育所入所枠について、考慮いたします」
という回答を引き出しました。
闘わないと得られないんです、皆さん。闘う前にあきらめないことです。
市役所職員、公務員は全体への奉仕者なんです。その基本の姿勢を思い出させるためには、一つ一つの闘いを避けずに進むことです。「保活」もそういう面を持ってほしいと思います。私だけがやっても、喉元過ぎれば・・ですから、直面している皆さんが「闘う」こと、それが継続すれば、状況は打開されると思います。逃げるな!
おお、思い出したら体が熱くなってきた!!
コメント
う~む。
コメント欄を使って視聴者の本音を暴く楽しみを覚え始めた私はどうすればいいのでしょうか・・・。
ヽ(@`▽´)ノ
投稿者: (・e・) 日時:2010年05月28日(金) at 20:51
組織が硬直化するとありがちな話ですね。古い組織(部・課)ほど新しい案件を嫌がります。最初に「そういう決まりです」と答える所はダメですね。「何故そう決まっているか」を知らないので、説明できないのです。ここから弁明ですけど、私の妻は市職員ですが、時折「市民からの苦情で一日潰れた」と愚痴をこぼしてます。資料を調べたりして相手に納得して貰えるまで話しているそうです。まあ、そういう対応をしている者も居るということです。
投稿者: 市職員の夫 日時:2010年06月01日(火) at 01:19