新・ことば事情
3990「主婦っぷり」
会社帰りにふらっと寄った、近くの書店の棚の上のほうに一枚の色紙が置いてありました。誰のものか、上の棚が高すぎて、また角度が悪く、名前が隠れてしまって読み取れなかったのですが、そこに書かれた文句は読めました。そこには、
「新婚一年、私の主婦っぷりをお読みください」
と書かれていたのです!出た!
「主婦っぷり!」
出たぞ「っぷり」。アイヌ語のようですね、「アンヌップリ」とか。それにしても初めて見たな「主婦っぷり」。「ぷり」という言葉は、ちょっとかわいい感じがするから使うのかな?
Google検索では、
「主婦っぷり」=5790件
「主婦っぷり」を披露している人が数千人はいる、ということでしょうか。
(追記)
7月19日の読売新聞朝刊に、
「名古屋場所 低調ターン」
という見出しの記事が載っています。賭博問題、黒い疑惑の続出でファンが嫌気をさしたと。その記事のなかに、友綱親藩部長(元関脇・魁輝)が18日の取組終了後に語ったコメントを、
「『力士は相撲っぷりがおとなしいし、お客さんもまだ遠慮している感じ』と館内の空気を口にした。」
と書かれていました。友綱親方の言葉として出ている、
「相撲っぷり」
も「っぷり」の形でした。「相撲ぶり」ではなく。この「ぶり」は「~の様子」という意味ですね。