新・ことば事情
3988「レタボ」
「レタボ」
って言葉、聞かれたことがありますか?え?「メタボ」ではありませんよ、「レタボ」。これは、
「レターボックスの略」
なんです。「横:縦」の割合が「4:3」の画面のアナログテレビの画面の上下が黒く帯のようになって、番組内容はその真ん中に「16:9」で映る形ですね。
実は読売テレビでは、今年の4月5日から、生番組を除いてゴールデンタイムのほとんどの番組が、この「レタボ」になっています。地デジを見ている方は分かりませんが、アナログを見ている方は、かなり気になってらっしゃるのではないでしょうか。おっつけ、7月5日からは、「全番組」がこの「レタボ」になります。
なぜ、こんなことをするか?もちろん目的は、
「地デジテレビへの速やかな移行を促すため」
です。結構、力ずくのような気がして、そのあたりのやり方は「どうかなあ・・・」と個人的には思いますが、いずれにせよ、あと1年ちょっとで、地上波アナログ放送は終わります。見られなくなります。今のうちに地デジテレビに換えた方がいいですよ、ということを、国を挙げてやっているというわけ。エコポイントも使えるし、ちょっとはお得です。
なおこの「レタボ」という言葉は、2001年発行の『読売テレビ放送用語ガイドライン』の付録「知ってるつもりの放送業界用語集」にも載っていませんでした。