新・ことば事情
3981「大塚光一(元西武ライオンズ)も」
新聞の広告を見ていたら、「焼肉用の肉」の通信販売のこんな見出しが。
「大塚公一(元西武ライオンズ)も『うまい!!』と絶賛!」
もう少し読んでみると、
「元プロ野球選手の大塚光一さんが一口召し上がった瞬間に『肉が本当に柔らかくてうまい!』と大絶賛!」
とありました。
ここで、素朴な疑問が。
「大塚光一って誰?」
申し訳ないのですが、それほどプロ野球選手(の名前)に詳しいわけではない私にとっては、「大塚公一選手」、ちょっと難しいです。大塚さん、ごめんなさい。
もう一つの疑問は、
「元プロ野球選手と肉のうまさの関連性は?」
です。おそらく、こういった連想ゲームが成り立つと考えられているのではないでしょうか?
「プロ野球選手は、焼き肉好きな人が多い」→「"焼き肉通(ツウ)"である」→「"焼き肉通"の人が勧める焼き肉だから、うまい!」
しかしこれは、かなり善意で解釈した場合、または「大塚公一さんにネームバリューがある場合(そのネームバリューも「焼き肉のプロ」としてのもの)」に限られるのではないでしょうか?
そこで、「広告として成り立っているのか?」というこれも素朴な疑問がわきあがってきました。あ、もしかして、「こうやって注目を集めた」のなら成功ということなんでしょうか?
大塚さんには何も責任は無いと思うのですが、「広告の仕方」としては、「うーん・・・」と思いました。