新・ことば事情
3970「テロ・すり・暴力などを防ぐため」
地下鉄の「防犯カメラ設置理由」に、こう書かれていました。
「テロ・すり・暴力などを未然に防ぐため」。
確かに、そういった犯罪はいけません。防ぐのも賛成です。「防犯カメラ」という名の「監視カメラ」も必要かもしれません。
そこまでは認めても、ひとつ「いかがなものか」と思うことがあります。それは、
「『テロ』と『すり』を同列に・並列に論じる乱暴さ」
です。この文字を読んだときには、思わず少し笑ってしまいましたが、これは「言葉に対するテロ」ではないでしょうか。なんでもかんでもひっくるめるのは良くないと思います。
「防犯カメラ」を設置する理由として、きっちりと(丁寧に)説明した文章を載せるべきだと思いますが、いかがでしょうか?