新・ことば事情
3967「スカジャン」
「ミヤネ屋」の原稿に、「スカジャン」というのが出てきました。
「スタジャンなら知ってるけど、スカジャンって何?」
と若い女性スタッフに聞くと、
「龍の絵の刺繍などがあるジャンパーのことです」
「『スタジャン』は『スタジアムジャンパー』を略したのだけど、『スカジャン』は、何を略したの?」
と聞くと
「さあ??」
そこで調べて見ました。ネットの百科事典「ウィキペディア」には、
「スカジャン」=「スカジャンとは光沢のある化繊の刺し子地で作られ、背中に大型で派手な刺繍が施されているスタジャンに似た形状のジャケット。リバーシブルになっていることが多い。第二次世界大戦後に、日本を占領する連合国軍として横須賀周辺に駐留したアメリカ軍兵士達が自分のジャケットに和風の刺繍を入れてもらったのが始まりで、日本発祥の洋服といわれることもある。ファッションの象徴のひとつとして、現在ではファッションとして幅広い年代に愛用されている。」
とありました。なんで「スカジャン」と言うかについては「名前の由来」という項目に、語源説として、
(1)「スーベニージャケット」「スーベニアジャケット」が訛って「スカジャン」。
(2)横須賀の米軍基地の米軍兵士たちが好んで着たので「横須賀ジャンパー」が略されて「スカジャン」。
(3)横須賀のジャンパーには、よくスカイドラゴンの刺繍が施されていることが多かったので、「スカイドラゴンジャンパー」を略して「スカジャン」。
の3つが記されていました。ふーん、(2)か(3)だなあ、きっと。なんとなく「スカジャン」がどういうものを指すかは分かりました。私は着ない種類のものです。
国語辞典を引いてみると、『広辞苑』『精選版日本国語大辞典』『明鏡国語辞典』『デジタル大辞泉』『新明解国語辞典』『三省堂国語辞典』『新潮現代国語辞典』『岩波国語辞典』には「スカジャン」は載っていませんでした。『現代用語の基礎知識2010年版』『日本俗語大辞典』にも載っていなかったなあ・・・。つまり、私の手元にある国語辞典では「スカジャン」を採用したものはまだ無いということです。
ちなみに「スタジャン」は『三省堂国語辞典』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『広辞苑』には載っていましたが、『明鏡国語辞典』『新明解国語辞典』『新潮現代国語辞典』『岩波国語辞典』には載っていませんでした。
コメント
横浜に住んでいましたが、横浜生まれは”はまっこ”、横須賀生まれは”すかっこ”って言っていましたよ。
投稿者: うけぴー 日時:2010年05月07日(金) at 23:09