新・ことば事情
3956「美少女っぷり」
5月3日の日本テレビ『スッキリ!!』を見ていたら、あの珍獣ハンター・イモトアヤコさんが自分で撮影した写真展を開いているという話題を取り上げていました。その中にセルフポートレートがあって、これがなかなか美少女(少女か?24歳らしいが)、というコメントの中で出てきたのが、
「美少女っぷり」
うーん、また登場したこの「っぷり」(「平成ことば事情3915『ぶり』と『っぷり』」をご参照ください)。ワイドショーは、「ぶり」より「っぷり」が好きですね。すかさず、ケータイにメモをしていたら、そのすぐあとに、今度はチューインガムのコマーシャルで渡辺直美さんが「満月」の着ぐるみを着て出演しているその演技(?)の様子をさして、
「渡辺さんの見事な満月っぷりが見られるCM」
という表現が出てきました。
「満月っぷり」
ですぜ、お客さん。そんな「っぷり」は「あり」かい?もう「おちょくっている」としか思えないのですが、おじさんは。
こんな私はおかしいでしょうか?
と問いかけた憲法記念日の朝。
そうだ、昔、吉田戦車の漫画に『ぷりぷり県』というのがあったな。あれなんか、何でも「ぷりぷり」してそうだ!Google検索では(5月3日)では、
「美少女っぷり」= 6630件
「美少女ぶり」 =155万0000件
「満月っぷり」 = 1万9500件
「満月ぶり」 = 117件
そんな言葉、ないよな・・・と思って検索したら、「満月っぷり」が2万件近くもあったのでびっくりしました!本物の満月の見事さをさして詩的表現として使われているようですが・・・どうなんだか。