新・ことば事情
3955「なまごえ」
自民党・谷垣総裁がインタビューに答えている後ろに貼ってあったポスターに、
「なまごえプロジェクト」
という文字が。なまにえ?いえいえ、なまごえ。なぜ「の」を省くのでしょうか?
「『生の声』では、いけないんですか!?」
と、レンホウ議員のように問い詰めてしまいそうな気持ちになりますね。
こういう傾向は、「生足」以降かなあ。それとももっと古くて「生中継」「生放送」以降かなあ。
最近「生ゲンカ」(平成ことば事情3919)「生ライブ」(平成ことば事情3944)という表現の是非について書いたばかりですが、こんどは何と野党第1党まで「なまごえ」ですかあ・・・しかも全部ひらがな・・・なまぬるい。じゃあ、「党首討論」も、
「生ゲンカ」
かなあ。
届いた「なまごえ」を、どのように政策に「はんえい」していくのか?どうなんでしょうか、ねえ・・・。いや、「なまごえ」という表現についてなんですがねえ。これから梅雨時を迎えるにあたって、「なまもの」にはお気を付け下さい。いや、「なまごえ」という表現についての話なんですがねえ・・・。いやあ、にえきらん。