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『道浦TIME』

新・ことば事情

3977「ICU、 HCU、 CCU」

先日、某土曜日の午後、滋賀県草津市の友人が内科医として勤務する病院で、私の所属する男声合唱団とその友人が所属するオーケストラの有志とで、「ロビーコンサート」を開きました。当日は、患者さんやその家族、お医者さん・看護師さん、近所の方など、ロビーには200人以上の方が集まってくれました。

その病院の控え室から会場のロビーへ向かう途中に目にした文字=アルファベットで、初めて見るものがありました。一つは皆さんもよく知っている、

「ICU」

これは「集中治療室」ですね。これは知っています。あと2つ、初めて目にしたのは、

「CCU」と「HCU」

でした。これが「ICU」と同じガラスのドアに書かれていたのです

コンサートの後に友人の医師に聞いてみたら、

「ああ、『CCU』は『コロナリー・ケア・ユニット Coronary Care Unit)』の頭文字、つまり心臓・心筋梗塞などのケアを行うところで、『HCU』は『ハイ・ケア・ユニット(High Care Unit)』の頭文字やね。『高度治療室』。」

とのこと。何となくわかったような。あ、でもよく考えたら、「ICU」も「集中治療室」とは知っていても、何の英語の頭文字かは知らないぞ。ついでに聞いてみたら、

「『ICU』は『インテンシブル・ケア・ユニット(Intensive Care Unit)』」

だそうです。「CU」は「ケア・ユニット」の略なんですね、全部。つまり「治療室」

ちなみに友人は、このコンサートの前夜・・・というか当日の午前1時に急患でたたき起こされ、心筋梗塞の患者2人にカテーテルを通すなどの処置を「CCU」で施し、その後、朝6時半に家に帰って2時間ほど寝てから、ロビーコンサートのためにまた病院に出てきたのだそうです。お医者さんも、やはり大変なお仕事ですね・・・。

(2010、5、12)

2010年5月12日 22:39 | コメント (0)