新・読書日記 2010_089
『サッカー見るプロになれる!50問50答~選手、監督、戦術ー"これだけは知っておきたい"話』(杉山茂樹、王様文庫:2010、5、20)
サッカーというスポーツは「やる」だけでなく「見る」、そして「語る」ことで楽しめるスポーツだという著者の主張には、まったく同意。20年前、初めてワールドカップ観戦に行ったイタリアのツアーで初めて一緒になった人と、バスの中で3時間サッカーの話をできてとても楽しかったことを思い出した。そうした「サッカー話」をするためには「見るプロ」にならなくてはならない。そのために必要な事項が50、詰まった文庫本。こりゃあ、読むしかないでしょ!
著者の杉山さんはいつも「フォーメーション」がいかに大切かを説くが、それはつまり、「チームの戦術=どうやってせめてどうやって守るか、どういうサッカーをやりたいか」の意思表示が「フォーメーション」なのだということを言っているように思った。
奇しくもきょう(5月10日)、南アフリカ・ワールドカップの日本代表23人が発表されたが、今のままでは目標の「ベスト4」は厳しい。巷では「下からベスト4」と皮肉られているようだが、皮肉でも何でもなく"実力"だと思う。でも、潜在能力はある。それをどう引き出すかは、監督にかかってくるという話ですね。
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