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『道浦TIME』

新・読書日記 2010_097

『これもまた別の話』和田誠・三谷幸吉喜、新潮文庫:2010、5、1)

199911月に出たものの文庫化。二人の対談集。『キネマ旬報』に連載されてた1年分。1年で12本の映画について語っている。二人とも映画監督の経験もあるプロ同士なので話の密度が濃い。1本の映画に50ページ、かける12で、600ページを越える大著。読み切るのに一週間かかりました。最後につい最近(今年2月)の対談がおまけでついていて、その中で和田さんが、「『アバタ』ーはストーリーは、インディアン虐殺に対するアンチ西部劇みたいなもの」と言ってる場面があったが、おとといレンタル・ブルーレイで『アバター』を見たばかりの私の感想と全く同じなのでビックリ!というか、みんなそう思うんだなあ・・・って。

それにしても、ついこないだ劇場でやってたのに、もうレンタルに!しかも、5枚でたったの1000円ですよ、お客さん!こんなことでいいんですか?きっと背景には、レンタル屋さんも、ケーブルテレビやBSCS、はたまた宅配DVD屋さんに押されて苦しいのではないか?と想像されますが、どうなんでしょうか?

『アバター』と一緒に借りてきたアニメ映画『サマーウォーズ』にも"アバター"が出てきました。「依代(よりしろ)」みたいなものですか?"アバター"は。しかも『サマーウォーズ』の中で、主人公の90歳のお祖母ちゃんが亡くなるんだけど、私の祖母も実は先週末、亡くなった。満97歳。聖路加病院名誉院長・日野原重明先生と同じ大正2年生まれ。偶然の一致にこれもビックリ!・・・合掌・・・。

あ、話がそれた。

この本で取り上げられている映画は、『ジョーズ』『赤い河』『アメリカの夜』『5つの銅貨』『ニノチカ』『男はつらいよ』『薔薇の名前』『タイタニック』『猿の惑星』『マダムと泥棒』『カサブランカ』『雨に歌えば』の12本。僕が見たことあるのは、そのうち7本。あとの映画も見たくなった!「アメリカの夜」というのが映画の手法で、「昼間の撮影なのにフィルターをかけて"夜のシーン"にすること」を指すというのは、初めて知りました!

 

 


star4

(2010、5、15読了)

2010年5月18日 17:59 | コメント (0)