新・読書日記 2010_099
『アメリカから<自由>が消える』(堤未果、扶桑社新書:2010、4、1)
『ルポ貧困大国アメリカ』の著者。『ルポ貧困大国アメリカ』の「2」は、買ったけどまだ読んでいない。その前にこっちを読んじゃった。あんまり字が詰まってないのに、会話の使い方のせいか、なんだか読みにくく、なかなか読み進まなかった。
「扶桑社」からこんな本が出てるのは不思議。「反米的」なところが共通?でも目指す方向・ベクトルは"真逆"(全くさかさま)だと思うけど。
私は1998年以来、アメリカ本土には行ってないから分からないけど、「9・11」後のアメリカ政府が、こんなに「自由」を奪い続けているとは知らなかった。それが、「オバマ政権」に変わって「さらに強化」されているとは!現地でないと分からない話が、次々に出てくる。これではアメリカが「リパブリック・オブ・リバティー(Republic of Liberty)」でなくなってしまう。「リバティー(Liberty)」の反対語は何だろう?(調べたら「captivity」でした。意味は「とらわれの身(状態)、監禁状態(期間)、束縛」。そうか「自由と束縛」ですね。)
ちょっとでも政府の趣旨に反することをしたら、誰でも「テロリスト」と定義付けてしまうのは、なんでもかんでも「非国民」とされた戦時中の日本と同じか?
それにしても著者が、この間亡くなった「ばばこういち」さんの娘だったとは知らなかった。新聞の訃報欄を読んで、初めて知ったのですが。
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