新・読書日記 2010_101
『北朝鮮難民』(石丸次郎、講談社現代新書:2002、8、20、)
読売テレビの『たかじんのそこまで言って委員会』で「これは見るべきだ!」と勝谷誠彦さんが言っていたので、「見たい!」と思い、ゴールデンウイークに見に行った映画『クロッシング』。大阪ミナミの「ビッグ・ステップ」の中の映画館。12:20からの上映直前に着いたら、なんとその回の上映チケットはもう売り切れ。その次の回14:20も売り切れ。仕方がないので、その次の16:20の回のチケットを購入して、4時間、時間を潰すために中之島の「ルノアール展」を見に行き、そのあと「ほたる街」のバーで、ピッツアとグラスワイン(赤)を昼間から戴いて映画館に戻ると、ちょうど上映10分前。客席数が120席ぐらいしかない狭さというのが一番の原因だと思いますが、超満員です。在日の方も多いように見受けました。子どもからおばあさんまで、一家を挙げて見に来ている人たちも。
映画は、思っていたほど、どぎついものではなく、ごく普通の生活をしようとしているのに出来ない中で、妻の命を救うために脱北して薬を買って帰ろうとして、結局、家族離散になって妻も子も死んでしまう、元・有名サッカー選手が主人公。善意の主人公を取り巻く北朝鮮・韓国・中国そしてモンゴルの現状を、冷静に描いているように思えました。あの大連の日本大使館に「脱北者家族」が逃げ込もうとしたシーン、あれからもうそんなに月日が経っているなんて・・と驚きました。
そう言えばこの本、買ったけど読んでなかった・・・と思い出し自宅の本棚を探したら、ありました。2002年、もう8年も前になるのか。著者は・・・おお、『そこまで言って委員会』でゲスト出演していた石丸さんではないか。全部「つながっている」んだね。
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