新・ことば事情
3979「もんじゅの14年」
事故から14年たった「高速増殖炉もんじゅ」が5月6日、運転を再開しました。いろいろと問題はありますが、それはさておき、「もんじゅ」が停まっていた14年の間に、言葉の世界でどういう変化が起きたかを端的に書くと、「アクセントの変化」です。つまり正にこのニュースを伝えるときに「14年」を、
「ジュ\ー・ヨ/ネン」「ジュ\ーヨネン」
ではなく、
「ジュ/ーヨ\ネン」
という発音で読むアナウンサーが出てきてしまうほどの長い年月だということです。14年前に、こんなアクセントで読むアナウンサーはいませんでした。たぶん。
そしてその前には「15年」を、
「ジュ\ー・ゴ/ネン」
ではなく、
「ジュ/ーゴ\ネン」
と読む人たちが急速に大変増えてきたことがベースにあります。その次の段階に入ったと。「ら抜き言葉」の進行に似ている感じがします。