新・読書日記 2010_067
『バルサ対マンU~「世界最高の一戦」を読み解く』(杉山茂樹、光文社新書:2010、3、20)
いやあ、いいですね、杉山さん。前に読んだ『4―2―3-1』もいいなと思っていたら10万部のベストセラー(シブイ!)だったそうです。サッカーファンなら読むべし!の1冊ですね。それにしても「マンU」という略称は、すっかり定着してるなあ・・・。
去年のチャンピオンズリーグの決勝戦は「バルサ(バルセロナ)対マンU(マンチャスターユナイテッド)」という、夢のような対決であった。この試合をペン(キーボード)による実況中継のごとく描きながら、実はそのプレーが行われた背景としてこんなことがあるのだと、過去のサッカーの歴史を縦糸として、現在の世界のサッカーを横糸として紡いで解説していくという、サッカーファンにとっては"たまらない"1冊。
もう、ドキドキしながら読みました。
改めて「フォーメーション」の大切さが分かった気がする。「フォーメーション」は、監督の、そしてチームの「意思」を表現したものであり、形から入るのではなく、「理念」がそこに表現されるべきなのだと。
同じように見える「4-2-3-1」のフォーメーションが、日本代表では「4-5-1」になってしまっているので、中盤がゴチャ付いて「前が弱い」という読み解きには、思わず「なるほど!」と膝を打った。
で、案の定、セルビアに0-3の完敗ですわ。こちらがやらなあかん試合運びを、セルビアの1軍半ぐらいのチームにやられてしまったと・・・。
「3バックも試してみなければ・・・」と岡田監督は試合後に話していたそうですが・・・本番まであと2か月しかないのに、大丈夫やろか?
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