新・ことば事情
3954「ディシプリンがありコレクティブにプレーする」
サッカー日本代表・前監督イビチャ・オシム氏の新著『考えよ!~なぜ日本人はリスクをおかさないのか?』(角川Oneテーマ21)を読んでいたら、盛んに出てきたのが、
「ディシプリン」と「コレクティブ」
という言葉です。たとえば、
「彼にはディシプリンがあり、よりコレクティブにプレーするから、簡単にディフェンスラインから抜け出す。」
「確固たるディシプリンをブンデスリーガの厳しい環境の中で身につけたのかもしれない。」
「そこでプレーする選手は、コレクティブなプレーを知らねばならない」
「コレクティブであることを日本の特徴として、さらに伸ばしていかねばならない部分だが」
というように。これが分かるようで分からない言葉でしたので、調べてみました。
まずは、ちょっとおいしそうな「ディシプリン」。
「discipline」=【名】(1)訓練、鍛錬、修養、訓練(学習)法、修養法(2)規律、しつけ、風紀、統制、抑制、自制(3)懲戒、懲罰、折檻、(宗)苦行(4)(正式)学科、学問(分野)
【動】<人・動物>を訓練(鍛錬)する、<人・動物>を・・・するようにしつける(2)<人>を≪・・・の理由で>懲戒する。
全然、おいしそうじゃありませんでした。
続いて、「コレクテイブ」ですが、これって、
「collective」「corrective」
の2種類がありました。どうやら「collective」のほうらしい。
「collective」=【形】(1)(正式)集めた、収集した、集合的な(2)<移民などが>集団の、団体の、<所有権などが>共同の、共通の(3)集産主義の(4)(文法)集合的な【名】(1)共同体(2)集産主義社会、集団農場
などと書かれていました。これは「コレクティブハウス」などで聞いたこともあったし、想像通りでした。
しかし、サッカーも外来語というかカタカナ語が分からないと、ようわからん時代になったんでしょうかねえ・・・・。
(追記)
井ノ川欽浩さんという方から、
「『文藝春秋』6月号イビチャ・オシム「なぜ日本人指揮官は勝てないのか」に出てくる「ディシプリン」の意味が判らなかったので検索したらこのサイトがありました。参考になったのですが、綴りが「dicipline」となっていましたヨ。正しくは 「discipline」でしょう。何度も英和辞書引いて出てこなかったもので。」
とご指摘を戴きました。井ノ川さん、ありがとうございます。直しました。
ついでに「おいしいそうな」が「おししそうな」になっていたので、これも直しました。
(2010、5、28):
コメント
文藝春秋6月号イビチャ・オシム「なぜ日本人指揮官は勝てないのか」に出てくる「ディシプリン」の意味が判らなかったので検索したらこのサイトがありました。
参考になったのですが、綴りが「dicipline」となっていましたヨ。正しくは 「discipline」でしょう。何度も英和辞書引いて出てこなかったもので。
投稿者: 井ノ川欽浩 日時:2010年05月28日(金) at 11:24