新・ことば事情
3941「『小豆』の読み方」
先日『かんさい情報ネットten』で、和菓子のお店の紹介の中で、
「小豆」
を、お店の人の言い方をそのまま使って
「しょうず」
とナレーターが読んだら、視聴者の皆様からたくさんお叱りの言葉を受けました。
「『小豆』と書いたら『あずき』に決まっているやないか。アナウンサーなのに、そんなのも知らないのか」
「子どもが『小豆』は『しょうず』と覚えたらどうしてくれる!」
など、かなり厳しいご意見です。
実は「小豆」は、一般的には「あずき」と読みますが、専門家(和菓子や相場師)のなかでは、
「しょうず」
と言うこともあるのです。と言ってもそれは一般的ではないので、そのあたりについては、
「専門家が言っているから」
と、そのまま何の説明もなく使うのではなく、
「北海道産のあずき=十勝ショウズ」
と説明をすれば問題がなかったかと思います。そういう意味では、
「普通の人は99%、『小豆』を"しょうず"と呼ぶことを知らないはずだ。"しょうず"とも読むのなら、きちんと補足説明をするべきだろう。子供がこのテレビを見た時に疑問を持つじゃないか」
というようなご意見は正にそのとおり。もっと気を使って情報を伝えないといけないと、改めて肝に銘じたのでした。
ご意見をわざわざお寄せくださった皆さん、有難うございます。