新・ことば事情
3926「妊活」
「ミヤネ屋」の森若アナウンサーが、
「これってもう、『ことば事情』で取り上げていましたっけ?」
と言って教えてくれた新しい言葉、
「ニンカツ」
おそらく漢字では、
「妊活」
と書くのでしょう、「忍者活動」の略の「忍活」ではないでしょう。
森若アナウンサーの説明によると、友人からのメールに書かれていたとか。昔?だったら、
「子作りに励む」
とでもいうようなシーンで使われるのではないかと。これ、いわゆる「不妊治療」は含まれないような気がすると言っていました。
それにしても最近・・・ここ10年ぐらいで、
「就職活動」→「就活」→「シューカツ」
「結婚活動」→「婚活」
が定着したかと思ったら、
「リカツ」
なる言葉も出てきて、これは、
「離活」(離婚活動)
だそうですが・・・。僕らが若い頃は、
「部活」=クラブ活動
「学活」=学級活動
ぐらいしかなかったような気がしますが、
「○活」
という言葉は、造語力が豊かなんですね!またリズムが4拍というのも、略語として落ち着きがいいのでしょう。Google検索(4月14日)で、件数の多いものから並べると、
「婚活」 =1500万0000件
「部活」 = 879万0000件
「就活」 = 755万0000件
「シューカツ」= 25万5000件
「シュウカツ」= 18万 5000件
「妊活」 = 15万6000件
「学活」 = 12万4000件
「離活」 = 6万2300件
でした。やはり「婚活」が群を抜いています。続いて伝統的な「部活」。中・高生にとっては一番よく使う「活」でしょう。「就活」「シュ-カツ」「シュウカツ」も、大学生にとっては身近な言葉。そしてなんと、「妊活」は、その次にランクイン!「学級活動」の「学活」を上回っています!こんなに定着しているとは知りませんでした。少子化、食い止められるかもしれませんね。
それにしても「就活」は、「就職活動」の「1・3」番目の文字で出来ているのに、「婚活」は「結婚活動」の「2・3」番目の文字というのはなぜ?一方で「離活」が「1・3」番目なのは、もし「2・3」番目だと「婚活」になってしまうのを避けたからでしょうけど。