新・ことば事情
3922「シナジー」
3月2日、NHKーBS1を見ていたら、セブンアンドアイ・ホールディングスの社長が、タワーレコードの株20%を買ったことに関して会見で、
「シナジーも含めた」
と発言しました。この、
「シナジー」
って何?「エナジー」なら知ってる「エネルギー」のことでしょ。「シナジー」は・・・・
「シネルギー」?
なんじゃそりゃ?それとも・・・・
「萎爺」?
なわけないか。字幕スーパーでの意味のフォローもありませんでした。もう、外来語として定着しているということでしょうか?経営関連用語では常識?
『広辞苑』を引くと、載っていました!さすが国語辞典!
「シナジー(synergy)」=「経営戦略で、事業や経営資源を適切に結合することによって生まれる相乗効果のこと。」
ああ、そうか「相乗効果」か!
聞いたことがあるような気がしてきました。でも「相乗効果」なら「相乗効果」って言やあいいのに。いま、「そうじょうこうか」と打って変換したら「僧正校歌」だって。ハハハ。
『ジーニアス英和辞典』では、
「(主にビジネスで2者以上の会社(人)が協力することによる)相乗作用(効果)」
うーん、やはりビジネス用語のようですね。たしかに「シナジー」と言った方が「相乗効果」よりカッコいいもんな。中身は一緒でも「かしこい」ように聞こえる気がします。