新・読書日記 2010_081
『にほんごの話』(谷川俊太郎、和合亮一、青土社:2010、3、3)
詩人・谷川俊太郎と、同じく詩人の和合亮一の対談集。和合さんが谷川さんに対してへり下っていて、おもねっているように感じられて・・・・でも時々、自慢というかアピールするところが、若者的な言い方で言うと、ちょっとウザイ。「上から目線」で言うと、鼻に付く。気持ちはわからなくもないが。そういった対応を谷川がバッサリ切るところは痛快だが、大人気ないようにも感じる。「やめてくださいよ、もう・・・」と照れていることのあらわれか?
あとで帯のところに書いてあった、和合の生年を見ると1968年。対談のときは、まだ30代。親子ほど年の離れた偉大な詩人・谷川に萎縮しているか?それだけ谷川と年が離れているのであれば、こういった接し方も仕方がないかなあと、ちょっと納得。しかし、後半の対談に進むにつれて、距離が近くなっているように感じられた。
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