新・読書日記 2010_083
『日本語教のすすめ』(鈴木孝夫、新潮新書:2009、10、20)
もう随分前だが、鈴木先生に、インタビュー取材の依頼をしたことがある。電話をかけて「『虹は本当に7色か?』というお話を是非!」とお願いしたが、
「それはもう何十年も前に、僕の中では終わった話だ」
と言って取材は断られました。しかしそのあと、最近あった「自動車の運転マナーの悪さ」の話を、延々1時間ほど聞かされた。「これだけ話し相手になったのだから、もしかしたら私のことを気に入ってくれて、取材を受けてくれるのかな?」と思って、
「あのお、それで『虹』の話は・・・」
と言うと、
「それはさっき断りました!」
とキッパリ・・・。
しかしこの本は、これまでの鈴木先生の業績というかお話を、コンパクトに1冊にまとめてある。こういうことをテレビでやりたかったのに!
私がこの本で初めて知った話としては、「『逆転勝ち』という言葉はあったが『逆転負け』という言葉は、以前はなかった」という話。ちょっと調べて見たい気になった。
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