新・ことば事情
3951「1937年7月の読み方」
報道局の後輩で元アナウンサーのS君から、メールが届きました。
「1937年7月は、『ななねん・しちがつ』と読むべきでしょうか?それとも『しちねん・しちがつ』が適当でしょうか?」
これに対してこう返事のメールを送りました。
「『ななねん・しちがつ』か『しちねん・しちがつ』か、どっちも可能だが、時代を考えると『しちねん・しちがつ』かな。太宰治の作品に、皇紀2600年を控えて、100年後の2700年には『にせんななひゃくねん』と言うようになったら嫌だ、という会話が出てきますから、昭和10年代まで東京では『なな』は異端だったのでしょう。」
そうすると、もう一つ数字の読み方に関する質問が。
「『それから9年後の昭和19年、彼女は19歳になっていた』は、『くねんご、じゅうきゅうねん、じゅうきゅうさい』ですよね?」
これについては、
「『くねんご、じゅうきゅう(く)ねん、じゅうきゅうさい』。1937年という西暦と、元号の昭和19年が同時に出てくるの?あと、日テレは『1999年』は『センキューヒャクュージューくねん』ですね。」
と答えました。どう放送されたかは分かりませんが。