Top

『道浦TIME』

新・ことば事情

3911「あづみの」

先週の「情報ライブ・ミヤネ屋」3時間スペシャル。その中で、長野県のテレビ信州さんから中継をしてもらいました。「わさび田」からの中継でした。その場所の地名は、

「安曇野」

で、そこに振り仮名が

「あづみの」

となっていました。これを見て、

「あれ?『あずみの』ではないのか?」

と思いましたが、まさか地元の局が地元の地名を間違えるわけはないと思って辞書(『広辞苑』)を引いてみると、

「あずみの」

のところの②に「あづみの」と書かれていました。そこを見てみると・・・「あずみの」と全く同じ説明が。うーん、どういうことなんだろうか?これは地元に聞いてみるしかない。テレビ信州の伊東陽司アナウンサーに聞いて見たところ、以下のような返事が。

「『安曇野』について、地元でも『づ』と『ず』の振り仮名が混在しています。 ただ、合併により誕生した『安曇野市』や『国営アルプス安曇野公園』など、公的な場所は『づ』が使われています。ですので、放送でも『づ』でルビを振っています。ある信州の出身者に聞くと、昔から『あづみの』であり、やはり『づ』の方がしっくりくると申していました。意味の違いについては私もわかりませんが、また何かわかれば、お伝えします。」

とのことでした。ということは、伝統的には、

「あづみの」

で、その後、

「あずみの」

となったものの、最近はまた「伝統回帰」の方向なのでしょうか?

「づ」「ず」、「四つ仮名」は難しい・・・。

 

(2010、3、29)

2010年3月30日 13:54 | コメント (1)

コメント

今の日本は「バランスシート不況」だから、これまでの上昇を続ける考え方の反作用で、
原理主義(保護主義)的な考え方(宗教とか)に向かうって理屈なのかな?結果、文化も伝統回帰なのかな・・・?私って、きっと考えすぎ・・・。

投稿者: (・e・) 日時:2010年03月30日(火) at 21:01