新・ことば事情
3888「パパ友ママ友」
ケータイ電話会社が盛んに宣伝している、
「ただ友」
というのもありますが、
「○○友(とも)」
というのは、語呂がいいのでしょうね。今年のお正月の新聞で見かけたのは、
「ママ友」
という言葉。これは結構、普及しているようです。1月5日の日経新聞夕刊で見つけました。要するに、
「子どものママ(母親)のつながりの友達」
のことで、
「子育てについて語り合える女性同士の友達」
のことですね。記事の見出しは、
「『ママとも』お酒で親密に」
とあり、子育て中のママ同士でお酒を飲む行為をさして、
「ママ飲み」
というそうです。「女子飲み」の「ママ版」ですね。最近の女性は、よう飲まはりますな。記事によると、
「ママ飲みは、お酒を飲んで日常のストレスを発散するのと同時に、ママ友同士がより親密な関係を築くコミュニケーションの新形態だといえる」
と結んでいます。ふーんと思っていたら、同じ1月5日の、今度は読売新聞の夕刊に載っていた「パパ入門 18」というコラムで、NPO法人『ファザーリング・ジャパン』代表理事の安藤哲也さんが、
「『パパ友』は父親育児のトレンドだ。『ママ友』は聞いたことがあると思うが、父親も子育てをするようになれば、当然悩みも出てくる。」
というふうに、
「パパ友」
という言葉を使って書いています。「パパ友」が出てくる文章を拾ってみると、
「子どもにとっても、パパ友はメリットがある。」
「アウトドアはそれが得意なパパ友にゆだねてしまう。」
「自分と違うコミュニケーションツールを持ったパパ友の存在は大きい。」
「パパ友ネットが稼動できたら素晴らしい」
「僕には40人のパパ友がいる」
「『パパ友』は終生の友達になれる予感がする。」
と、希望いっぱい。「オヤジの会」というのが最近、PTAや自治会関連で各地に出来ているようです。そのつながりかな。でも、「子どもの切れ目が、縁の切れ目」。そんなに簡単ではないのでしょうけどね。Google検索(3月1日)では、
「ママ友」 =167万0000件
「ママ飲み」= 7万5200件
「パパ友」 = 4万7300件
ついでに、
「オヤジの会」= 9910件
「おやじの会」=57万8000件
「パパ飲み」 = 1万2300件
パパ飲みって、結局「飲み会」だなあ・・・あ、そういえば先週、「パパ友」飲み会、やりました!