2010_050
『アホの壁』(筒井康隆、新潮新書:2010、2、20)
この「アホの壁」の「アホ」とは、「無駄」、とか「甲斐無い」、という意味か。「愚鈍」という意味での「アホ」ではない。
もちろん、同じ新潮新書から出たベストセラー、養老孟先生の『バカの壁』を意識したタイトルである。
筒井節を久々に聞いた気がするが、「やはり大分丸くなられたなあ」という感じも。
「アホな喧嘩はアホが勝つ」
というのには「なるほどな」と。筒井さんお得意の心理学的な分析もおもしろい。