新・ことば事情
3885「逆デジアナ格差」
バンクーバーオリンピックも終盤、女子フィギュアのメダルの行方に日本中の(?)注目が集まっています。
読売テレビの報道フロアにもたくさんのテレビ受像機がありますが、その多くがオリンピック映像を映し出しています。
そして「ミヤネ屋」スタッフも、その映像を食い入るように見つめているのですが、ジャンプが決まったり、こけたりするたびに、
「おお!」
とか、
「ああ!」
というどよめきが起こります。ただ・・・報道フロアにあるテレビ受像機はデジタルとアナログが混ざっているので、アナログを見ている人が「先に」どよめくので、「デジタルテレビ」でジャンプの瞬間をまだ見守っている人たちは、ジャンプする前に、
「おお!」
とか、
「ああ!」
という声を聞いてしまい、ものすごく興ざめします。その間、およそ2秒の時差。バンクーバーと日本との時差に比べれば何でもないのですが、同じ「生中継」を見ていても差が出てしまう。ふだんは、アナログテレビよりも映像がきれいな「デジタルテレビ」ですが、こと「速報性」に関しては、「アナログ」に負けてしまっている、これは「逆デジアナ格差」なのかもしれません。