新・ことば事情
3878「ゼロ年代」
電車の中でチラッと見かけた「吊り広告」に目が留まりました。国立国際美術館の催しの告知ポスターです。そこには、
「絵画の庭~ゼロ年代日本の地平から」(1月16日~4月4日まで)
とありました。この、
「ゼロ年代」
が気になったのです。そうこうしていると、今度は、2月18日発売の『週刊文春』で、ブルボン小林の「マンガホニャララ」というコラムで、
『「地に足がついた」ゼロ年代の漫画表現』
というタイトル。ここでも、
「ゼロ年代」
という言葉が出ていました。本文にも、
「ゼロ年代にデビューした渡辺ペコ」
と「ゼロ年代」が出てきました。この「ゼロ年代」というのは、
「2000年から2009年の10年」
を指すもの。
「ゼロゼロ年代」
という呼び方もあるようです。Google検索(2月22日)では、
「ゼロ年代」 =94万1000件
「ゼロゼロ年代」= 2190件
あ、圧倒的に「ゼロ年代」ですね。このあいだ「ミヤネ屋」では「ゼロゼロ年代」で紹介したなあ。
でもそもそも年代の区切りとしては、2000年は「20世紀」なので、「21世紀」で区切るなら、
「2001年から2010年で区切るべきだ」
という声もあるようです。でも、これまでは、
「70年代」「80年代」「90年代」
でやって来たんだから、それに従うとやはり「2000年から2009年」で区切る方が自然な感じもします。皆さんは、どう、お感じですか?
(2010、2、22)
(追記)
2月24日の日経夕刊・書評欄に、こんな本の紹介が。
『ゼロ年代SF傑作偏』
「ゼロ年代」が定着しているようです。