新・ことば事情
3872「独法」
2月18日の朝日新聞を読んでいたら、
『仕分け「独法廃止」も~枝野刷新相、第2弾で』
という見出しが。これを見て私は、
「え?『独法廃止』って・・・『独占禁止法』が廃止されるの?」
と思ってしまいましたが、本文をよく読むと、「独法」は、
「独立行政法人」
のことでした。ああ、そういうこと。「ドイツの法律」でもありません。
Google検索では(2月19日)
「独法、独立行政法人」=8万0400件
「独法、独立法人」 = 7440件
「独法、独占禁止法」= 3960件
「独法、ドイツ法」 = 916件
でした。
「独立行政法人」は「ウィキペディア」には、
「短縮する必要がある場合は独法、独行法人等と表記する」
と書かれていましたが、「独占禁止法」も「独法通則法改正案」などと使われているほか、「ドイツ法」も「EC法、独法」のように使われているようです
しかし私と同じように「わかりにくい、まぎらわしい」と感じた人がいたようです。それは2月4日の産経新聞で、
「独立行政法人の抜本的改革を進める意向を表明した。『独法は原則廃止だ。(天下り
などは)廃止を含め検討しないと止まらない』と述べた。」
というところで感じたようです。 (2010、2、19)
(追記)
2月28日の朝日新聞の見出しに、
『21独法、国費で国債3000億円~余剰資産や基金運用』
と、「独立行政法人」の意味での「独法」が使われていました。朝日は「独法」好き?