新・ことば事情
3868「二足のわらじ」
2月11日の「ミヤネ屋」の放送で、冬季五輪の選手で、ウインタースポーツのほかにラグビーの選手もやっていることをさして、
「二足のわらじ」
と表現しました。しかし本来「二足をわらし(をはく)」というのは、
「博徒(ばくと)が十手を預かるような、仕事が相矛盾する場合」(『広辞苑』)
を指しました。(「博徒=ばくち打ち=ヤクザのような感じ」が「十手を預かる=警察」)
つまり、似たような仕事をやっていたり、競技は違っても同じ「スポーツ」をしている場合には使わなかったのですが、現在は、
「単に二つの職業を兼ねること」
も意味していますが、一応、知識として、スタッフにも知らせました。