新・ことば事情
3861「七」
5歳の娘が、
「すごろく、やろ」
と言うので、「じゃあやろうか」と応じましたが、「サイコロ」がありません。
「サイコロ、持ってきて」
と頼むと、
「サイコロないから、これでやろ」
と持ってきたのは、「平べったい消しゴム」。うーん、これでは表か裏かの2種類しか出そうにないなあ。しかも、「何の目が出たか」は、目を書き込んであるわけではないから、わからないし。どうする?数字を書き込む?と聞くと、娘は、
「ううん、何が出たかは、わたしが言う」
と。うーん、ゲームはすべてそっちの裁量かよ。ま、いいか、お遊びなんだし、と思って「平べったい消しゴムのサイコロ」を振って、「何が出たん?」と聞くと、
「うーんと、四」
とか、
「五」
とか言うので、それに合わせてコマを進めていました。しばらくしてまた、「何が出たん?」と聞くと、今度は、
「えーっと、七」
落語の「狸賽」(たぬさい)じゃあないんだから・・・。
「あのね、サイコロの目は、六までしかないんだよ」
と教えると、
「じゃあ、六」
こんな「すごろく」なら、とっても平和です。