新・ことば事情
3851「金正雲の表記2」
「平成ことば事情3846金正雲の表記」の追記です。
2010年1月6日の産経新聞「オピニオン」欄「イチからわかる」で「北朝鮮の人名表記」が取り上げられていました。そこで「金ジョンウン氏」の名前の表記が、
「本紙を含む多くのメディアで『正雲』から『ジョンウン』 に変更された。」
と名村隆寛記者が署名入りで書いています。産経新聞も、カタカナ表記の、
「金ジョンウン」
に変えていたのですね!大きな見出しは、
「混乱の背景に漢字の排除」
とあります。記事の内容は半分ぐらいまでは、平成ことば事情3846「金正雲の表記」に書いたのと同じです。後半に、似たような例として、
「金総書記の母、ジョンスク氏についても発音が同じ『正淑』と『貞淑』の2説が現在も存在し、異母兄弟のピョンイル氏は『平日』『平一』、妹のキョンヒ氏は『慶喜』『敬姫』といった説がある。」
と紹介しています。そして、
「北朝鮮では、人名は漢字語を用いて付けるという伝統が今も守られているものの、漢字は表には出ずハングルで表記されている。また、北朝鮮が閉鎖的な国家であるという特殊な事情も、問題の背景にある。」
と記しています。
勉強になりました!