新・ことば事情
3850「白亜の豪邸」
「ミヤネ屋」の字幕スーパーをチェックしていたら、スーパー(テロップ)を打ち込む担当の女性から質問を受けました。
「道浦さん、この『シロア』ってなんですかあ?」
シロア?ロシアなら知ってるけど、と思って見てみると、そこには、
「白亜の豪邸」
という文字が。
「・・・それは『ハクア』って読むんです。」
と答えると、当然、次の質問は、
「『ハクア』って何ですか?」
「ええ?『ハクア』って言ったら、『白い』ってことでしょ。」
「それだけですか?」
「それだけって・・・・『白亜の豪邸』とか『白亜のお城』とかって使うから、『白くて立派』ってことかな?それとも『純白』ってことかな?・・・調べとくわ」
ということで調べる羽目に。でも考えたことなかったな「白亜」の意味なんて。「亜」が曲者だな。
『広辞苑』を引くと、
「白亜」=(ハクアクの慣用読み。「堊」は白土の意)
①泥質の軟らかい石灰岩。ココリス・有孔虫などの遺骸や貝殻に由来する泥灰質粉末から成る浅海成層をつくる。白墨・石灰の原料、白壁の塗料とする。チョーク。
②白壁。「白亜の殿堂」
そうか「亜」は「白土」の意味だったのか!しかも「白亜」は「チョーク」!この場合は②の「白壁」という意味でしょうが。
そうすると、スペインの「白い村」は、「白亜の村」なんですね。
うーん、勉強になった!