新・ことば事情
3834「馬柱」
『散りぎわの花』(小沢昭一、文春文庫:2005、8、10・単行本は2002、8)という本を読んでいたら、
「五日の中山金杯、京都金杯、本年の景気づけに両方ともぜひとりたい。スポーツ紙の馬柱をにらんでいるうち、ストンと落ちる。」
という文章で、
「馬柱」
という言葉が出てきました。『広告批評』2001年1月号に「二○○一年 元日」のタイトルで書かれたものです。
これ、珍しいんではないかい?専門用語かな?「蚊柱」は知っていますが。
私は競馬はやりませんが、まあスポーツ紙の競馬の欄を見たことはあります。あの、G―1レースとかの時に1面で出てくる予想が載った、アレですよね、きっと。
国語辞典に載ってるのかな?『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『明鏡国語辞典』『広辞苑』『新明解国語辞典』『岩波国語辞典』『三省堂国語辞典』『新潮現代国語辞典』には載っていませんでした。
Google検索(2月4日)では、
「馬柱」=10万7000件
やはり、競馬用語としては一般的なようでした。
コメント
「蚊柱」で「ホタル柱」を思い出しました。
うっすらと、学校の教科書で読んだ記憶があるのですが、思い出せません。
(著名な作家の本に載っているのでしょうか?)
学生時代、大分の渓谷でホタルの乱舞は見たことがありますけど、さすがに「柱」は見たことがありません。
今でも見られるところがあれば一度見てみたいです。
投稿者: むぎた 日時:2010年02月08日(月) at 02:05