新・ことば事情
3833「新人アナと新米アナの違い」
もう1年前の話ですが・・・「2年目」のYアナウンサーを、
「『新人アナウンサー』と呼んでいいか?」
という質問がスタッフからありました。つまり、
「『フレッシュさ』が『売り(物)』」
だということですね。うーん、やはり常識的に考えて「新人」は、
「入社1年目」
に限られるでしょう、しかもその次の年に入った、
「本当の新人アナウンサー」
が既に存在するのだから、と答えました。するとスタッフは「うーん」と頭をひねり、
「じゃあ『新米アナウンサー』ならOKですか?」
と聞いてきました。なんだか、これならいけそうです。しかしここで疑問が。
「そもそも『新人』と『新米』はどちらが新しい???」
うーん、「新人」の中にも「新米」もいれば「そうでないぐらい達者になったの」もいる。また、「新人」でなくても「新米」の人もいるよなあ。
新人アナは2年目になって後輩が入って来たら(入って来なくても2年目になったら)「新人」とは呼ばれなくなりますよね。「お米」も「新米」は有効期限が1年ですよね・・・そう考えると、
「新人」は日数(年数)、月日による「期限」が「1年」であるが、「新米」は年数ではなく「技量」の程度に伴って言われる気がしますね。
『新聞用語集2007年版』には、
「新米」(注)「新参」の意味では「新前〈しんまえ〉」の変化。
とありました 。
あ、そう言えば最近、入社5年目のIアナウンサーが、
「入社5年目の新人アナウンサー」
というのを、周囲からキャッチフレーズに"されて"います。それだけ「フレッシュ」ということですが、それも、なんだかなあ・・・。