新・読書日記 2010_044
『性的なことば』(井上章一、斎藤光、渋谷知美、三橋順子編・講談社現代新書:2010、1、20)
2004年12月に出た講談社現代新書の『性の用語集』の続編。5年ぶりに出た本は450ページ近い「辞書」のような内容の濃さ。あまり放送では使えないような言葉、つまり「下(シモ)」系の俗語が多いのだが、言葉を使う仕事をしている以上は、その語源や言葉の「経歴」などを押さえおく必要はあるだろう。それは人々の「セイカツ」に根ざしたものだし、ある意味での「教養」でもある。
先日の新聞用語懇談会放送分科会でも問題になった、鳩山総理大臣の夫人の「鳩山幸さん」を指して「幸夫人」と呼ぶような言葉の使い方に関しても、「○○夫人」という項目で載っている。大変勉強になる一冊。
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