新・読書日記 2010_029
『厚労省と新型インフルエンザ』(木村盛世、講談社現代新書:2009、12、20)
「官製パニックはこうして作られた!」という帯は衝撃的。しかし、告発モノと新型インフルエンザの実体を伝えるという二つの目的があるようだが、それが消化不良。「うらみ、つらみ」みたいなものが最初に書かれているので、そのあとに出てくる「新型インフルの詳しい説明」への信頼が薄れるという感じがある。前半部分、もう少し冷静に客観的に書くことと、章立て構成を変えることで、もっとひきつける本になると思うのに、残念...。
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