新・ことば事情 3825
3825「美しすぎる」
<去年(2009年)10月に書きかけて,おいてました>
「美しすぎるオーバー30」
は今週(2009年10月27日、本屋さんで確認)の『週刊プレイボーイ』の特集タイトル。
もちろん「目玉」は、このところよく取り上げられる、青森県八戸市の市議会議員、
「藤川ゆりさん」
のこと。彼女の"代名詞"は、
「美しすぎる市議」
です。確かに美人でいらっしゃいます。モデルかタレント、女優と見まごうような・・・でも、私、ちょっと思ったんですね、
「『美しすぎる○○』という表現は、『○○』に入る職業や、その職業のほかの女性に失礼ではないか?」
ということを。つまり、「美し"すぎる"」というのは、
「その仕事をするにしては、"必要以上に"美しい」
あるいは、
「その仕事についている女性にしては、"異例なこととして"大変美しい」
ということですよね。やっぱり、何となく「失礼な感じ」が漂っていませんか?これって、言われている当人に対しても、ほめているようで、茶化していると言うか・・・でも、ご本人も、写真集出しちゃったりしてるか、この場合は。
きょう(2010年1月25日)の『ミヤネ屋』では、自民党の党大会に登場した藤川市議のこともちょっと取り上げ、原稿には、
「美人すぎる市議」
という言葉が出てきていました・・・・。Google検索(1月25日)では、
「美しすぎる○○」=62万7000件
「美人過ぎる○○」=42万1000件
でした。
なお、去年10月27日の『情報ライブミヤネ屋』の、酒井法子被告裁判翌日の特集の原稿には、
「完璧すぎる証言」
という表現がありました。何事も、こう言うではありませんか、
「過ぎたるは 猶 及ばざるがごとし」