新・ことば事情 3823
3823「デバート」
去年の1月から隔週で小学館から出ていた落語の「昭和の名人」シリーズのCD。毎回楽しみに聞いていました。(時々抜けましたが。じゃあ、毎回じゃないやん!)名前しか知らなかった名人の声に接することが出来るのが魅力です。その一人、古今亭志ん生。
はあ、こういう感じだったのか、と聞き入っております。
昭和31(1956)年9月3日にニッポン放送が収録した、「志ん生十八番」の一つを聞いていたときのこと。当時、志ん生は66歳。しゃべりがはっきりしていてテンポがよく、落とすところの間がいい。今でも十分通用しますね!やはり、話術は「間」・・・・・ですよね。「くすぐり」のネタは、時代によっては通用しないしないので、時代・時代で工夫が必要となりますが。
で、その中で気付いたのは志ん生が、
「デバート」
と、「パ(P)」ではなく「バ(B)」と言っているのです。
これはどうしたことでしょうか?「パ」と「バ」の区別、あまりなかったんでしょうか?韓国語のような感じなんでしょうか、昔の日本語は?
そうこうしているうちに、先日、関西出身の新人Tアナウンサーが、ニュースで、
「バックが盗まれました」
と読んでいました・・・濁るんだけどなあ、「バッグ」。
ちなみにTアナウンサーに、
「夜、寝るのは?」
と聞いたら、
「ベットです。」
と・・・。濁るんだけどなあ・・・「ベッド」。