新・ことば事情 3802
「マニキュアとひとり暮らし」
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。新年(2010年)になって初めて「平成ことば事情」を書きました。1月1日と2日に出たのは、配信予約を年内にしておいたものです。
さて、新年。まもなく5歳を迎えるわが娘との、お正月のある一日の会話です。
娘曰く、
「つめ、伸ばしたいなあ、つめ伸ばしてマニキュアしたいねん。ピカピカの。」
やはり女の子です。おマセさんです。時々母親と一緒にネイルのお店に行って、指1本だけ、赤いマニキュアを塗ってもらったりして、マニキュアというものの魅力を知っています。
その娘が、続けてこう言いました。
「ひとり暮らしするときに、すんねん」
驚いた私は、
「ええ?いつ『ひとり暮らし』すんの?」
娘は、当たり前だという感じで、こう答えます。
「うん?おとな。」
ちょっとホッとしながら、
「いつ、おとなになるの?」
と聞くと、
「うーんと、12月。」
ええ!年内かいな・・・って、まだ1年あるけど・・・小学校上がる前の12月に『ひとり暮らしぃ』!?
「いつの12月?」
と聞くと、これも「当たり前だ」と言わんばかりの言い方で
「おとなの、12月」。
まもなく5歳児との会話は、時として「禅問答」のようです。
でも「ひとり暮らし」なんて言葉、一体どこで覚えてきたんだろうか?不思議です。