新・読書日記 2010_006
『落語・昭和の名人決定版25 五代目春風亭柳昇、四代目柳亭痴楽、九代目鈴々舎馬風、九代目桂文治~新作・漫談で風俗を活写』(小学館:2009、12、22)
年末に聞いていました。これを聴いたのがきっかけで、これまで買ってはいるけど聴かないまま置いてあったこのシリーズを、また「聴こう」という気になったのです。
柳昇『結婚式風景』、痴楽『ラブレター』、馬風『権兵衛狸』、九代目桂文治『大蔵次官』。
サブタイトルにあるように、新作の人ばかり4人集めました。中でも柳昇は、「三平ではなく、柳昇こそ昭和の爆笑王だ」という人もあるのがうなずける出来。もう7年前に82歳で没しているんですね。まだ生きているような気がしていました。小さんは死んだとわかっているけど・・・。柳昇は、戦争でのケガで指をなくし、扇子や手拭いでの仕草ができないので、古典をあきらめて新作の道に進んだそうです。知らなかった。「柳昇」だけでCD1枚にしてほしかった気もしました。
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