新・読書日記 2010_009
『国語教科書の中の「日本」』(石原千秋、ちくま新書:2009、9、10)
舌鋒鋭い石原節が、小・中学校の国語の教科書に載せられた文章と、その題材を採択した教科書会社に向けられる。その中(執筆者)には、知り合いが何人かいて、また知り合いが勤める教科書会社もあったので、「あーあ、斬られちゃってる・・・」と。
もし、これが我が身なら・・・と、やや、おののきながら、途中から読んだ。
「日本の『国語』の教科書は『道徳の教科書』である」
と喝破した著者の目は鋭い。長年教科書作りに携わってきた経験が、その説を裏付けているように思う。
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